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風天小畜の三爻変、風沢中孚に之く

 

【読みかた】

・ふうてんしょうちく の さんこうへん、ふうたくちゅうふ に ゆく

 

【キーワード】

・風天小畜:抑制

・風沢中孚:誠実

 

【表面に表れたヒント】

・思い通りにはいかない。

・壁を突破するだけの力が不足している。事が成るには相応の順序がある。

・実績を重ねていくうちに徐々に動き出す。今はその時に備えることである。

 

【ヒントを解釈する指針】

・愚か者に妨害され困惑する。進むことはおろか現状維持もおぼつかない。危うい。

 

【背後に隠された微妙な機微】

・小手先を使わず誠心誠意をもって取り組むこと。

・感情を静め、自分の内なる声に耳を傾けること。

 

天沢履の四爻変、風沢中孚に之く

 

【読みかた】

・てんたくり の しこうへん、ふうたくちゅうふ に ゆく

 

【キーワード】

・天沢履:踏む、導く

・風沢中孚:誠実

 

【表面に表れたヒント】

・思いがけないことに直面する。

・人は元々四六時中絶えず危険な道を渡っているのだから何も今さら慌てることはない。

・落ち着いて対処すれば切り抜けられる。

 

【ヒントを解釈する指針】

・戦々恐々として心が休まらない。しかしこれくらい慎重でちょうどよい。

 

【背後に隠された微妙な機微】

・小手先を弄(ろう)さず、誠心誠意で事に当たるしかない。

・努めてよい業(わざ)を心掛けること。

 

山沢損の五爻変、風沢中孚に之く

 

【読みかた】

・さんたくそん の ごこうへん、ふうたくちゅうふ に ゆく

 

【キーワード】

・山沢損:減少

・風沢中孚:誠実

 

【表面に表れたヒント】

・何かを得ることによりその分何かを失う。

・そして失ったものの大きさにやっと気がつく。

・気持ちを切り替えるしかない。形ではなく誠意が大切である。

 

【ヒントを解釈する指針】

・思いがけない天の祐けがある。

 

【背後に隠された微妙な機微】

・虚心に受け止め誠実に対応するならば、成らぬことといえども成る。

 

風雷益の二爻変、風沢中孚に之く

 

【読みかた】

・ふうらいえき の にこうへん、ふうたくちゅうふ に ゆく

 

【キーワード】

・風雷益:増加

・風沢中孚:誠実

 

【表面に表れたヒント】

・チャンス到来。勢いは日に日に増していく。

・だが、慎重に進めること。順風満帆は同時に危険もはらんでいる。

・好機到来を活かすのも台なしにするのもあなた次第である。

 

【ヒントを解釈する指針】

・ひたすら虚心に取り組み結果をあてにしないこと。益の方が勝手にやってくる。

 

【背後に隠された微妙な機微】

・心から信じているので、思いのままに事が運ぶ。

 

風水渙の初爻変、風沢中孚に之く

 

【読みかた】

・ふうすいかん の しょこうへん、ふうたくちゅうふ に ゆく

 

【キーワード】

・風水渙:分散、散らす

・風沢中孚:誠実

 

【表面に表れたヒント】

・気がかりなことが解決する。

・足場を固める時である。

・悩み事と一緒に緊張感まで失ってしまっては何にもならない。

 

【ヒントを解釈する指針】

・難問が解決してつい気が緩み、また新たな難問に直面することになる。しかし、まだまだ解決する力が残っているので、すぐに手を打つならば心配することはない。

 

【背後に隠された微妙な機微】

・心の中に誠があれば、いかなる難問であれ解決することが出来る。

 

水沢節の上爻変、風沢中孚に之く

 

【読みかた】

・すいたくせつ の じょうこうへん、ふうたくちゅうふ に ゆく

 

【キーワード】

・水沢節:限界、節度

・風沢中孚:誠実

 

【表面に表れたヒント】

・何事にも潮時がある。ほどほどにして手を打つこと。

・意地を張ると後悔することになる。

・過ぎたるは猶及ばざるが如し。

 

【ヒントを解釈する指針】

・苦し紛れに無理をしても、それは長続きしない。行えばいずれ行き詰まってしまう。

 

【背後に隠された微妙な機微】

・互いに悦んで従うからこそ信頼関係が生じるのである。信頼がなければいずれ行き詰まる。