タグ：上爻変の記事一覧

 

【読みかた】

・ふうたくちゅうふ　の　じょうこうへん、すいたくせつ　に　ゆく

 

【キーワード】

・風沢中孚：誠実

・水沢節：限界、節度

 

【表面に表れたヒント】

・気持ちが通い合い、言葉を必要としない。

・表に見えるものよりも内に秘められたものを信じること。

・いくら離れていようとも通じる。

 

【ヒントを解釈する指針】

・飛べない鶏が天を目指すようなものであり、長続きしない。無理なことは元々続かないものである。危うい。

 

【背後に隠された微妙な機微】

・出来もしないような無理は最初からすべきではない。

・不平不満を口にしないこと。

 

 

【読みかた】

・らいざんしょうか　の　じょうこうへん、かざんりょ　に　ゆく

 

【キーワード】

・雷山小過：少なすぎる、些細なこと

・火山旅：さまよう人、不安定

 

【表面に表れたヒント】

・目立たないよう、何事につけ控えめにすること。

・腹八分目にして余力を残すよう気をつけること。

・追い風はいずれ吹く。遅れは取り戻すことができる。

 

【ヒントを解釈する指針】

・身のほどをわきまえず、むやみやたらと高望みするのは危険である。

 

【背後に隠された微妙な機微】

・難題が多く、意のまなにならない。焦れば焦るほど余計に危険が迫ることになる。

 

 

【読みかた】

・すいかきせい　の　じょうこうへん、ふうかかじん　に　ゆく

 

【キーワード】

・水火既済：成就

・風火家人：家族

 

【表面に表れたヒント】

・成就する。落ち着くところに落ち着く。

・しかし、これで終わったわけではない。

・いよいよ新たな問題に直面することになる。

 

【ヒントを解釈する指針】

・安定は永くは続かない。築き上げるには時間がかかるが、崩壊するのはあっという間である。危うい。

・しかし、先のことを思い煩わず、過ぎたことを悔やまないこと。現在を大切にすること。

 

【背後に隠された微妙な機微】

・集合と離散、親睦と紛争は集団の避けがたい宿命である。

 

 

【読みかた】

・かすいびせい　の　じょうこうへん、らいすいかい　に　ゆく

 

【キーワード】

・火水未済：未完成

・雷水解：解放

 

【表面に表れたヒント】

・九十九里をもって道半ばと心得ること。

・胸突き八丁、ここが辛抱のしどころである。

・後一息、乗り切るだけの力は備わっている。

 

【ヒントを解釈する指針】

・朝の来ない夜はない。得意の時は冷然として自重し、失意の時は泰然としてゆったりと構えていればよい。

 

【背後に隠された微妙な機微】

・いかに手に負えない難問といえどもいつか時間が解決してくれる。