天雷无妄の二爻変、天沢履に之く

 

【読みかた】

・てんらいむぼう の にこうへん、てんたくり に ゆく

 

【キーワード】

・天雷无妄:無邪気

・天沢履:踏む、導く

 

【表面に表れたヒント】

・何事も無心に取り組むならば、天は時に思いもかけない恩恵を授けてくれる。

・意識すると外れるが、忘れていると当たる。

・もし天の祐けを望むなら、無心になるしかない。

 

【ヒントを解釈する指針】

・時流に逆らわず小賢しい作為を廃するならば、そこに計算外の結果がもたらされる。

・潜在意識は良くも悪しくも自分の習慣的な考えを再生産していることを知ること。

 

【背後に隠された微妙な機微】

・剛に対し剛で立ち向かえば双方の傷はより大きくなってしまう。だが、柔よく剛を制す、邪気のない無心の悦びならば無敵の剛にも勝つ。